記事の内容
・リタイア後のインカム戦略として4%ルールに代わり、バケットアプローチを用いる。
手元資金のリスクは低くし、中長期用資金でリスクを取る手法。
・短期・中期・長期のバケットをそれぞれ作る。
短期バケットでは1~5年分の生活費を
MMF・短期債券・定期預金などの元本保証・流動性がある商品で賄う。
そうすることで4%ルールと違って日々の株価の上げ下げを気にしなくていいし、
株価が下落したから生活費を切り詰めるといったこともしなくてよくなる。
2つ目は中期バケット。
長期債券・低ベータ株・インカム重視のファンド等で
5~10年先の生活費を賄うための資金を得る。
3つ目は長期バケット。
10年以上先の資金を賄いインフレのリスクを軽減するため、大部分を株・不動産に投資する。
1年が経つごとに年間で必要な生活費を
長期バケット⇒中期バケット⇒短期バケットへと移動する。
注意点:
バケットアプローチは株式市場の価格変動の影響を受けにくいため
精神的な安心を得るという観点ではメリットがあるが、
最終的な損益という観点では株:債券を60:40の配分で定期的にリバランスする戦略に劣る。
Bucket Strategies – Challenging Previous Research – Articles – Advisor Perspectives
感想
出口戦略について、4%ルールしか知らなかったため勉強になった。
パフォーマンス観点では4%ルール+リバランス、
精神的安定の観点ではバケットアプローチが良さそう。
記事の中で気になった単語・表現
academic types:学究肌
jawboning:強い説得
rule of thumb:経験則
proponent:提案者
CD ladder:定期預金のようなもの
cut back:削減する
caveat:警告
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